case13ぐらついた奥歯を1Dayインプラントで治療した症例

治療前後の写真

治療前
治療前

治療前は右下5番に動揺が認められ、歯がぐらついている状態でした。

治療後
治療後

治療後は動揺がなくなり、インプラントによる歯が入っています。

主訴

「右下の奥歯がぐらぐらして抜けそうなので、インプラント治療がしたい」という主訴で来院されました。

来院時の状態と問題点

診査の結果、右下第二小臼歯(右下5番)に動揺が認められました。レントゲンおよびCT検査では、この歯の外部吸収が進行し、歯根がほぼ消失している像が確認できました。歯根が大きく失われたことにより支えがなくなり、歯がぐらつく原因となっていました。

外部吸収により一度失われた歯根が自然に再生することはありません。吸収が軽度であれば経過観察や対応が可能な場合もありますが、すでに歯根が大幅に消失して歯がぐらついている段階では、歯を残したまま安定させることは困難です。今回は保存が難しいと診断しました。

術前
術前のパノラマレントゲン
抜歯後
抜歯後のパノラマレントゲン
術後
術後のパノラマレントゲン

術前は右下5番の歯根の外部吸収が確認できます。2枚目が抜歯後、3枚目が治療後で埋入したインプラント体と上部構造が確認できます。

治療計画

患者様からは、ぐらついている歯を早く何とかしたい、仕事柄、歯のない期間は無くしたいというご希望がありました。

通常のインプラント治療では、抜歯後に骨と歯茎が治るのを数ヶ月待ってから埋入するため、その間は歯のない状態で過ごしていただくことになります。今回はCT検査により、周囲の骨が良好に保たれていることを確認できたため、抜歯と同時に埋入し、その日のうちに仮歯まで装着する1Dayインプラントの適応と判断しました。ご希望と条件が一致したことから、この方法をご提案しています。

ただし抜歯即時埋入を行うには、抜歯窩に病変が残っていないことや、手術時にしっかりとした初期固定が得られることが前提となります。条件を満たさない場合は治癒を待ってから埋入する方法に切り替える可能性も含めてご説明し、同意をいただいたうえで治療を開始しました。

実際に行った治療

治療の流れ

  1. 精密検査・説明レントゲン・CT・口腔内写真による精密検査を行い、診断結果と治療計画、費用、リスクをご説明しました。
  2. 抜歯・抜歯窩の清掃周囲の骨をできるだけ傷めないよう配慮しながら抜歯し、抜歯窩を綺麗に清掃・洗浄しました。
  3. インプラント埋入続けてインプラント体を埋入し、十分な初期固定が得られていることを確認しました。
  4. 仮歯装着同日中に仮歯を装着しました。
  5. 最終補綴の装着8週間後、骨との結合を確認したのち型取りを行い、最終的な上部構造としてジルコニアクラウンを装着しました。
  6. 定期メンテナンス装着後は定期メンテナンスへ移行しています。

治療の経過

術前
術前(歯がぐらついている状態)
抜歯後
抜歯後の抜歯窩
仮歯
当日に装着した仮歯
最終補綴
最終的に装着したジルコニアクラウン

術前(歯がぐらついている状態)、抜歯後の抜歯窩、当日に装着した仮歯、そして最終的に装着したジルコニアクラウンです。抜歯から仮歯の装着までを同じ日に行っています。

治療後の状態

治療前に見られた動揺はなくなり、その部分でしっかり咬める状態になりました。隣の歯を削ることなく、失った歯を単独で回復できています。インプラント自体は虫歯になりませんが、清掃が不十分だと周囲の歯茎や骨に炎症が起きることがあるため、日々のケアと定期的なメンテナンスを継続していただいています。

治療の概要

主訴右下の奥歯がぐらぐらして抜けそうなので、インプラント治療がしたい
治療期間3ヶ月
治療費550,000円(税込) インプラント(奥歯)1本分
55,000円(税込) 抜歯即時埋入加算
リスク外科手術後に痛みや腫れ、違和感が出ることがあります。

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